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2018年11月8日

切抜の整理(4) 尾崎一雄

 島崎氏は、精神分裂の病状から説き起し、宗教的終末観を経て現代人の核戦争危機による世界没落感に触れて居られる。「深層に潜む危機感」と副題された所以であらう。
 ところで故意か偶然か、島崎氏の論と竝んで「人間に無害な農薬」(有賀久雄)といふのが載ってゐる。そこには、農薬によって一層強くなった害虫、ある害虫よりも多く死ぬその害虫の天敵、強くなつた害虫を倒すためのさらに強い、しかし人間には無害な薬の開発、また薬以外の殺虫方法ーさうしたことへの研究意慾が強く述べられてゐる。
 有賀氏の文章から受けた感じは、核爆発の開発を知らされたときの、いやアな感じと同じものであつた。それは云ふまでもなく有賀氏はもとより、その方の学者研究者個々人に対する感じではない。人間といふもののもつ、傍若無人な慾の深さに対してである。



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