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2018年11月22日

長期にわたる治療期間 病と上手に付き合ってQOLを向上させる-13 佐野靖之 「隠れぜんそく」-06章 発売元 株式会社 幻冬舎より

自分の症状を正しく理解し、薬と通院はずっと続ける

 症状が落ち着いているからといって「完治」したのではないと肝に銘じて、つまりはまだ自分は病人であるという自覚を持って、薬を忘れずに吸入してください。もっと言うなら「薬を一度吸入し忘れたら、それだけ寛解(ゴール)から遠ざかる」と危機感を持つくらいでちょうどいいと思います。そして、生涯のお付き合いとなる主治医に定期的に症状を確認してもらうことも忘れないこと。前述したとおり、ぜんそくは主治医と患者とその周りの人々の理解で寛解に向かう病気です。
 同様に、自分の症状を正しく知ることも大切です。そのためには、ピークフロー値を測ったり、ぜんそく日誌を付けることも大事だと思います。言い方を換えれば、ぜんそくは医師の助けを借りながら、自らコントロールできる病気でもあるのです。発作とは無縁の、健常者と変わらない日常を生涯手に入れるためには、患者自身の自覚と努力が非常に大切です。



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