2019年4月18日
未来の医療への回転扉(6) 後藤 眞
自宅のインテリジェント・トイレ(To Toで発売中)で用を足しますと、すでに、尿糖、BMIなどの計測が実用化されていますが、将来的には、排泄物の解析(便中のマイクロビオームや尿検査)も可能となって、我々の健康状態に注意喚起してくれるはずです。私の想像では、まずは、2020年の東京オリンピックまでには、インテリゲントトイレのお告げによって、現在の銀行のATMをイメージするような近所のAIクリニック(コンビニやガソリンスタンドのトイレのようなところになるかもしれませんし、医師はいないかもしれません)に出向き受診診察検査する。それまでに、すべての個人情報(現病歴、既往歴、家族歴、生活歴、健康診断データや治療歴など)を入力された、個人史チップが、手背皮下に埋め込まれるはずです。こうしたチップの安全性と有効性は、アメリカで確かめられています。手背をAIクリニックの読み取り機にかざします。検査は、検査会社の検査機器と繋がった血液・尿検査AIがやってくれ、診断と注意事項とともに、併設されたAIファーマシーから処方薬が渡されます。手術が必要であれば、AIホスピタルへの紹介状が送られ、Da Vinci教授の再診察・診断後、手術が実施されます。