2019年4月22日
未来の医療への回転扉(8) 後藤 眞
しかし、おそらく、主治医など不要になるでしょう。と、恐怖の悪夢ですが、ここで、忘れてならないのは、AIといえども、その教育係は、人間であり、人間が作り上げたアルゴリズムにしたがって(その教育係もAIに取って代わられるかもしれないD、人間が蓄積した過去の遺産を正しい情報として教えられるわけです。それを無数の基礎知識として蓄積解析し、解決策を見つけ出してくれるわけです。当然、いかなる過去の試練を経ていようと、また、AIが独自にそれまで蓄積された情報の正誤を自習し、補正したとしても、すべてが正解という保証はありません。また、本質的に環境によって変化するファクターも少なくないでしょう。