2019年10月11日
アルジェの夏(4)アルベール・カミユ 柏倉康夫訳
こうした始まりと終わり、アルジェでそれをわたしたちに委ねるのは夏だ。夏の数カ月間、街は人気がなくなる。だが貧しい人たちと空は、ここに留まっている。わたしたちは貧しい人たちと一緒に、港や男にとっての宝物の方へ降りていく。それは温んだ水と、女たちの褐色の身体だ。夕暮れどき、こうした富に満たされて、生活を飾る一切である蝋引きの布と石油ランプのもとへ戻ってくる。
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2019年10月11日
こうした始まりと終わり、アルジェでそれをわたしたちに委ねるのは夏だ。夏の数カ月間、街は人気がなくなる。だが貧しい人たちと空は、ここに留まっている。わたしたちは貧しい人たちと一緒に、港や男にとっての宝物の方へ降りていく。それは温んだ水と、女たちの褐色の身体だ。夕暮れどき、こうした富に満たされて、生活を飾る一切である蝋引きの布と石油ランプのもとへ戻ってくる。